hyperref + LaTeX

LaTeX のパッケージ hyperref を使うとハイパーリンク付き pdf を作れる。ハイパーリンクとなるのは、目次や参考文献、数式や定理などの相互参照。

作成方法

tex ソースで hyperref パッケージを読み込む。

\usepackage[dvips, backref, bookmarksnumbered=true, colorlinks, linkcolor=blue, citecolor=blue]{hyperref}

オプション backref は参考文献から本文への逆引きリンクの追加、colorlink 以下はハイパーリンク文字列のスタイル指定。

数回コンパイルした後に、以下のコマンドで dvi ファイルから ps ファイルを生成する。

$ dvipsk -Ppdf -z -f foo | bkmk2uni > foo.ps

この方法を使わないと、pdf で日本語のしおりが文字化けする。

最後に、ps2pdf で ps から pdf に変換する。cygwin から使うなら以下のコマンドにする。

$ ps2pdf.bat foo.ps

作成方法は以上。

注意

定理型環境の番号を章もしくは節ごとにふっている場合には、ハイパーリンクがうまくいかない。これは、hyperref では内部的に章ごと節ごとの番号を振っていないためである。たとえば

\newtheorem{theorem}{theorem}[section]

のように定理環境を作っていると、 \label と \ref による相互参照は解決できても、ハイパーリンクはうまくいかない。まぁ仕方ない。

2008-02-27 追記

さらに、印刷すると文字が薄くなる可能性がある。

参考文献