better C, C+++STL, and D

卒業論文を書いていた頃は、実験で使うプログラムをC++(better C)言語で書いていました。C++言語を使った理由は、C言語で書くよりも分かりやすく簡単に書けるからです。そして卒業後、研究を進めるうちに扱う問題も高度化し、プログラムも複雑になっていきました。そこで、この複雑化したプログラムをまとめ上げるために、C++言語の能力をフルに生かしてテンプレートやSTLを用いてきました。このC++言語の真価によって私の2/3次元オプティカルフロー計算プログラムでは、様々な制約式を自由に組み合わせた場合のフローが計算できるのです。
しかし、それもそろそろ限界です。

  1. わかりやすく書きつつ、
  2. コードの肥大化を抑えつつ、なおかつ
  3. 実行速度を求める、

ということは困難になってきました。理由は実行速度のためにテンプレートを使う場面が増えてきたせいです。すでに保守・改変がかなりしにくい状態になっています。C++自身やそのテンプレートの記述能力だけでは上の1〜3を満たすように作るのは厳しく感じています。
これを解決するためには、C++言語の拡張ライブラリ Boost を使うか、または新しく作られた D 言語を使うことが考えられます。…やはり、D言語かな。でも研究利用で用いる場合、新しすぎる言語は使ってよいのだろうか?というかD言語で記述された実験プログラムを検証できる研究者がいるのでしょうか?