valarray まとめ

四則演算、複合代入演算子、初等関数などがあらかじめ定義されていることは結構便利。また、GCC 4 の STL コードでは式テンプレートが用いられている。

仕様が多少曖昧・複雑なのが欠点。代入演算子は要素数のリサイズをしないと仮定してコードを書くべき(C++ISO 26.3.2.2)。また、スライスは便利で汎用性のある仕様だが、その概念が複雑すぎて慣れないとムリ。ていうかマイナー仕様すぎて秘儀レベル。仕様通りに書いてもコードの意味は他人に全く伝わらないと考えるべき。
あと、よく使われるイテレータ begin, end などは用意されないので不便。

とはいっても数値計算では vector 使うより断然 valarray の方が便利に使えるし信頼できる。