VFATでのファイル名の大文字小文字

VFAT ファイルシステムフラッシュメモリLinuxWindows 95/98/Me で使うとき、ファイル名が Linux では小文字なのに Win9xシリーズだと大文字になることがある。この問題は、ファイル名が 8.3形式の場合に起こる。8.3形式とはファイル名8文字、拡張子3文字のこと。9xシリーズは、この8.3形式のファイルを大文字として読込む。Linux や NT シリーズは、8.3形式のファイルに対して大文字と小文字の指定ができるので、その指定によって読込むことができる。なので、このファイル名大文字小文字問題が起こる。

FATが記録する情報については以下を参照。
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/kernel-docs-2.4/filesystems/vfat.txt.html
大文字小文字の指定は変数 lcase による。しかしこれは9xシリーズでは使われていないらしい。

もちろん、 95/98/Meでも、8.3形式で小文字のファイル名を作れる。しかしそれはlcase による指定ではなく、恐らく、VFATの機能を使っている。VFATでは、隠しファイルを使って8.3形式以外のファイル名を格納している。
用語集:ファイルシステム: UNIX/Linuxの部屋
8.3形式で扱えないファイル名とは、ロングファイル名や大文字小文字混在のファイル名など。

たぶん、Linux は、小文字だけの8.3形式を作るときに、このVFATの機能を使っていない。なぜなら、lcase による指定ができるから。一方、9xシリーズは、このVFATの機能を使っている。なぜなら、lcase による指定ができないから。

ここかー、問題は。結論として、Linux/Win環境で生活したかったら、Win9x は捨てろってことですか?